【清水邸・高西邸】 石川県金沢市長町1-9-3
https://www.kanazawa-kankoukyoukai.or.jp/spot/detail_10056.html
【永井邸】同湯湧荒屋町35-1
長屋住まいのイメージが強い足軽も、加賀百万石にあっては何と庭付き一戸建て。宅地は平足軽で50坪(俸禄は20~25俵)、小頭で70坪(俸禄は30~35俵)あって、門構えや土塀はないものの生垣で囲われ、それぞれが10戸単位でまとまる組屋敷地となっていたそうです。
金沢市足軽資料館として現存する清水・高西の両家は平足軽の邸宅で、近年まで住居として使用されていました。また金沢湯湧江戸村に移築されている永井家(金沢市指定有形文化財)は、『金沢市史』によると足軽小頭の邸宅(江戸村の説明では足軽格の剣道指南役)。逓信大臣などを務めた永井柳太郎の生家でもあるようです。
様々な階層の武家屋敷が残る金沢。是非また訪れてみたいものです。
(2019年11月訪問)
清水邸の縁側部分。雪国とあって土縁です。最上部の写真は玄関部分。
土縁の先の座敷。床の間もあって、中士クラスの屋敷とそう変わらない印象です。
台所部分。
茶の間。
「あま」と呼ばれる二階部分。物置として使われていたようです。
清水邸に隣接する高西邸。構造はほぼ同じです。屋根はいずれも石置きの板葺き。
永井邸の入口部分。間口は一間で、中は3畳ほどの玄関です。
やはり床の間と土縁のある座敷。
永井邸を裏手から望む。二階建てで大きく見えます。