【居住者】目加田喜助(170石)
【所在地】山口県岩国市横山2丁目6-31
【文化財指定】国指定重要文化財
【関連サイト】https://kankou.iwakuni-city.net/mekatake.html
前回に続き岩国です。武家屋敷の主屋がそっくり残っているのが目加田家。吉川家譜代の家臣で禄高は170石。用人などの要職も務めています。政庁跡にもほど近く、江戸中期から屋敷の位置は変わっていないようです。建物は18世紀後半の建築とされ、国の重要文化財に指定されています。残念ながら屋内には入ることができず、外からの見学になりますが、気さくなスタッフの方が親切にいろいろ説明してくれました。
スタッフの方の話では、整備事業が計画されているらしく、公開が一時中断になるかもしれないそうで、良いタイミングで来れたかもしれません。ネットで調べてみたら、岩国市による「旧目加田家住宅保存活用計画」なるものが出てきました(下記リンク)。解体修理工事を終えた昭和53年(1978)から半世紀近く経っており、老朽化に対応した改修に着手し、観光資源としても活用すべく内部公開も検討していくそうです。耐震工事など全ての工事が完了するのは10年以上先のようですが、是非また来てみたいと思います。
(2024年12月訪問)
【旧目加田家住宅保存活用計画】
https://www.city.iwakuni.lg.jp/uploaded/life/90233_540074_misc.pdf
特徴的な屋根は二階から一階部分まで平面に傾斜をなしており、迫力があります。
式台付きの表玄関。対角的に脇玄関(右側部分)を構えた造りは珍しい気がします。物見窓のあるところは中間部屋。
玄関の左手。奥から玄関の間、次の間(各6畳)、床の間を設けた座敷(8畳)。
玄関の反対側。左手に台所、右手に奥座敷など家族の私生活空間。
渡り廊下でつながる便所。
屋敷の図面。「保存活用計画」には、大正期の古写真が掲載されていて、かつては入口に薬医門を構え、長屋も併設していたようです。