【居住者】山本家(砲術師範/17石2人扶持)
https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/toshikeikaku-kokudoriyo/keikan/47301.html
前回の神代を発って島原温泉で1泊。翌朝、当地の武家屋敷街を散策しました。島原藩の時代には鉄砲町と呼ばれ、徒士クラスの下級藩士が住んだ区域で、通りの中央を流れる水路や、その両脇に続く石垣は趣があり、当時の雰囲気をよく伝えているのではないかと思います。
明治元年(1868)建築の山本邸は、門構えや玄関など、知行取の屋敷にも見えそうな造りのように感じます。門構えは小さいながらも長屋門のような体裁で、藩主松平忠和(徳川慶喜の実弟)から特別に許されたものだそうです。少禄でも砲術師範を務めた家柄。つつましさの中にも威厳を感じさせるような、そんなお屋敷でした。
(2015年2月訪問)
屋敷門
主屋(最上部写真の右手部分)
門前の小路