六十余州 武家屋敷紀行

~隔月で第3土曜日に更新~

vol.63 【筑後国 久留米藩】坂本邸(坂本繁二郎生家)

f:id:kan-emon1575:20180322134130j:plain

【居住者】坂本金三郎(久留米藩馬廻組/150石)

【所在地】福岡県久留米市京町224-1

文化財指定】久留米市指定有形文化財

【関連サイト】

http://www.city.kurume.fukuoka.jp/1060manabi/2050bunkazai/3040hanjirou/2012-0131-1103-551.html

 

 洋画家坂本繁二郎の生家であるこのお屋敷は、久留米に残る唯一の武家屋敷。6年前に解体・復元工事が行われ一般公開されていたことを知って、福岡旅行の折り、十数年ぶりに久留米を訪れました。藩政期と同位置の屋敷地は、JR久留米駅のすぐそば。アクセスの良さは奇跡的です。

 予定がタイトで、少し覗いていく程度に考えていたのですが、なかなか部屋数が多く、武家屋敷の雰囲気がよく残っていて、思っていた以上に見応えがあり、スタッフの方にも親切に案内していただいたので、急遽予定を変更し、長居してしまいました。

 坂本家は田中吉政の重臣(久留米城代)の家筋で、田中家断絶後、代わって久留米藩主となった有馬家に仕官。幕末の当主金三郎は、幕府の海軍操練所で勝海舟の指導を受けています。金三郎は4歳の繁二郎を残し若くして亡くなりますが、西洋文化の識見は、近代洋画の巨匠となる息子にしっかり受け継がれたようです。

(2018年3月訪問)

 

f:id:kan-emon1575:20180322140738j:plain

 右手が表玄関(復元)ですが、左手の内玄関が見学者の入口になります。

 

f:id:kan-emon1575:20180322134942j:plain

 表玄関の間に続く表座敷。来客用の部屋であったようです。

 

f:id:kan-emon1575:20180322140101j:plain

入口の内玄関の間から続く廊下。趣を感じます。

 

f:id:kan-emon1575:20180322135034j:plain

 座敷(奥)と次の間(手前)は襖が取り払われて広々とした感じ。雛壇は現在の御子孫が提供されたとのことです。

 

f:id:kan-emon1575:20180322140503j:plain

茶室

 

f:id:kan-emon1575:20180322140332j:plain

 

f:id:kan-emon1575:20180322140418j:plain

展示されていた幕末の当主坂本金三郎(右)の写真。長男の麟太郎(繁二郎の兄)の名は、師である勝海舟(麟太郎)にあやかったのだそうです。