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杵築を再訪。前回は改修工事で非公開だった佐野邸を見学してきました。天明3年(1783)の建築と推定される主屋は、改修の際に設計が変更されたり、素材が新しくなったりで、旧状通りというわけでもないようですが、親切なスタッフの方に邸内を案内していただき、いろいろ興味深い話も聞くことができました。
佐野家は代々藩医を務めた家で、シーボルトに師事した佐野博洋は「豊後西洋医学の先達」と評されいますが、明治以降も医院として続いたようで、古い医療器具なども展示されていました。活躍の場を東京に移された現在のご子孫は、胃癌手術の権威者として知られ、そのご子息もまた医学の道に進まれた由。医家としての佐野家の歴史は脈々と受け継がれているようです。
(2016年8月訪問)
座敷。壁に掛けられた「洞達亭」は三浦梅園が名付けたという佐野家の家号。
縁側から庭を眺める。
天井に掛けられていた駕籠。