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六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.06 【信濃国 木曽代官】山村邸

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【居住者】山村甚兵衛(尾張藩木曽代官/7,500石)

【所在地】長野県木曽町福島5808-1

文化財指定】木曽町指定文化財

【関連サイト】http://www.nanchara.net/fukushima/daikan.htm

 

 今回もまたまた代官屋敷。前々回は幕府の代官、前回は藩の代官でしたが、今回の代官は、なんと藩士でありながら幕臣でもある山村氏中山道の要衝である福島の関守を任されていたため、大名の家来という立場にして、交代寄合の待遇で参勤交代もしていたのです。

 入口の門のそばにあった説明を見て、びっくり。文章に添えられた絵に描かれている屋敷は、まるで大名屋敷。石垣や櫓門は城郭の雰囲気さえあります。代官と言えばノンキャリアのイメージなので、意外というか驚きでした。現存するのは下屋敷の一部のみですが、邸内に展示されていた広大な屋敷図面に見入って、ますますイマジネーションをかき立てられ、十分堪能できました。

 ちなみに山村家の御当主は東京在住ながら、毎年お墓参りで、この旧邸にもお立ち寄りになるとのこと。「男の子のお孫さんがお生まれになったんです」と、未来の当主ご誕生に山村代官屋敷のスタッフの方も嬉しそうに話してくれました。

 (2013年4月訪問)

 

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入り口にあった説明文に添えられた絵図(「木曽街道屏風絵」)。島崎藤村『夜明け前』では「福島の城下町」と表現されていますが、まさにお城のよう。

 

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「看雨山房」と名付けられた書斎。

 

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木曽駒ヶ岳を借景とした築山泉水式の庭園。「木曽路はすべて山の中である」(『夜明け前』の有名な書き出し)。