六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.59 【上野国 館林藩】田山邸(田山花袋旧居)

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【居住者】田山鋿十郎(館林藩士)

【所在地】群馬県館林市城町2-3(館林市第二資料館)

文化財指定】館林市指定重要文化財

【関連サイト】http://www.webgunma.com/1048/

 

  駅にあった「まちなか散策ガイド」に従って、前回の伊王野邸から散策コースをさらに先に進むと、もうひとつ武家屋敷があります。館林藩士田山邸。作家の田山花袋が幼い頃に住んだ家です。『館林市史』所収の分限帳では、田山姓の藩士は見つかりませんでしたが、田山家は代々秋元家に仕えていたようで、屋敷の規模を考えると下士層だったのではないかと思います。

 建物は玄関正面に三畳間と台所、左手に八畳間が2つ、右手に四畳間が1つと、こじんまりしたものです。花袋の父鋿十郎は、この屋敷の最後のあるじですが、維新後、上京して警視庁の邏卒となり、西南戦争で戦死したそうです。田山家が出て行った後も、この武家屋敷は今日まで残り、花袋は小説『ふる郷』で「なつかしきこの家」と書き綴っています。

(2017年9月訪問)

 

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 玄関部分。玄関右手にある四畳間は、田山花袋の勉強部屋だったそうです。

 

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 やや狭い玄関の奥は台所。

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 はす向かいにある旧藩主秋元家別邸。明治末から大正初期の建築と見られています。