六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.60 【上野国 小幡藩】松浦邸

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【居住者】松浦貢(小幡藩中老/100石)

【所在地】群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡183

文化財指定】群馬県指定史跡

【関連サイト】http://www.town.kanra.gunma.jp/kyouiku/bunkazai/bunkazai/gunma/06.html

 

 世界遺産富岡製糸場にも近い、城下町小幡を訪れました。今年3月に復元整備が完了したのが、この武家屋敷。小幡藩中老の松浦貢が、職を退いた慶応3年(1867)に拝領した邸宅だそうです。隠宅ということでしょうか。

 『群馬県史』(資料編9)所収の「藩中分限帳」には、「高六十石四人扶持 松浦数右衛門」とあり、「父 貢」と併記されています。2万石の松平家では、100石以上の家臣はわずか9家で、60石は比較的上位の方。『三百藩家臣人名事典』によると、松浦貢は「藩政改革に大いに貢献した逸材」の由。藩重役として活躍し、足高で100石取りとなっています。 

 近年まで個人宅として使われてきたらしく、だいぶ改築はされていたようですが、建築年代は18世紀中頃と考えられています。同時期の作庭と見られる庭、その先に広がる山々の眺望も見事。藩政の第一線を退いたご隠居のシニアライフが偲ばれます。

(2017年10月訪問)

 

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現在の状態は、なんと玄関がありません。写真右端の勝手口から邸内に入ります。

 

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勝手口から入ると、10畳ほどの広さの土間。

 

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10畳の奥の間。 

 

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 遠望される山々を借景とした庭園。