六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.57 【武蔵国】江戸の大名屋敷(分家大名編)

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【池田家江戸屋敷門】(岡山新田藩)

  所在地:東京都大田区下丸子3-19-7(蓮光院)

【黒田家江戸屋敷門】(秋月藩5万石)

  所在地:東京都稲城市矢野口3302-8(よみうりランド

  http://www.yomiuriland.com/okanoyu/recommend.html

 

 このブログでシリーズ化してきた「江戸の大名屋敷」。今回は分家大名の江戸屋敷門。1つは池田家の屋敷門で、大田区の蓮光院に昭和10年頃(1935)移築されたそうです。「武家屋敷門」として紹介している傍らの説明では、「岡山池田家の門と伝わる」としつつ、「1~5万石の小大名格の武家屋敷門とも考えられる」と付け加えていました。日比谷図書文化館の企画展資料では岡山新田藩と紹介されており、片番所の形式からも、岡山藩支藩だった鴨方藩(2万5千石)あるいは生坂藩(1万5千石)のものではないかと思います。

 もう1つは福岡藩支藩だった秋月藩黒田家の屋敷門。明治以降は本家の黒田侯爵邸で使われ、「溜池の黒門」と呼ばれて親しまれていたようです。よみうりランドに移築され、現在はスーパー銭湯の外郭となっているため、入浴券を買って中に入らないと正面から見ることはできませんが、「黒田門」として歴史的価値を紹介してくれています。いずれも本家は国持クラスの大大名ですが、自身は小藩の分家大名。とはいえ、思った以上に貫禄のある立派な門構えで、なかなか見応えがありました。

 

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蓮光院の山門となっている池田家屋敷門(東京都指定有形文化財)。

 

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武家屋敷らしさを感じさせる番所の物見窓。(2017年8月訪問)

 

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秋月藩江戸屋敷門。屋根瓦には黒田藤巴の紋が見えます。

 

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スーパー銭湯の食事処から眺めることができますが、テラスにおりれば、間近で見ることもできます。(2017年4月訪問)