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六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.52 【武蔵国】江戸の大名屋敷(徳川一門編)

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【田安家屋敷門】(御三卿10万石/新宿区指定有形文化財

  所在地:東京都新宿区原町2-20(幸国寺)

水戸藩上屋敷庭園】(御三家35万石/国指定特別史跡

  所在地:東京都文京区後楽1(小石川後楽園

 

 徳川一門の武家屋敷遺構を訪ねてみました。新宿の幸国寺山門は、日比谷図書文化館の企画展資料(「発掘された大名屋敷」)によれば、徳川御三卿のひとつである田安家の屋敷門。山門脇にあった説明では、移築費用を寄付した檀家の家の話として「大名屋敷家の門を移築したと伝えられている」とされており、田安家との関係については、もう少し情報がほしいところですが、武家の威風は感じる門構えです。

 小石川後楽園徳川御三家のひとつである水戸藩上屋敷跡。水戸黄門こと徳川光圀の時代に完成した歴史ある名園です。入口から進んでいくと大泉水。木々に覆いかぶさるような白い東京ドームは、やや景観を損ねている感じがしますが、徳川一門にふさわしい立派な回遊式築山泉水庭園です。かの徳川慶喜が生まれたのは、この小石川藩邸。その慶喜に代わり徳川宗家を継いだのは当時5歳の田安亀之助、後の徳川家達。激動の時代を繋いだご両人の軌跡をたどったかのような、そんな感慨深さもあった武家屋敷紀行でした。

(2017年3月訪問) 

 

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旧田安家屋敷門(最上部写真とも)。さほど大きくはありませんが、脇の番所は武家屋敷らしさを感じます。

 

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小石川後楽園の大泉水。琵琶湖を見立てたもので、中央は蓬莱島、奥に竹生島。舟遊びも行われたそうです。

 

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書院の敷地にあった内庭。大泉水とは唐門で仕切られていたようです。