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六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.43 【下総国 佐倉藩】河原邸

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【居住者】河原喜右衛門(佐倉藩番頭/300石)

【所在地】千葉県佐倉市宮小路町57番地(移築)

文化財指定】千葉県指定有形文化財

【関連サイト】http://www.city.sakura.lg.jp/0000000617.html

 

 前回の麻生を発って、伊能忠敬ゆかりの佐原に立ち寄った後、堀田家10万石の城下町佐倉へ。JR佐倉駅から10分ほど歩いていくと、土塁に生垣を構えた武家屋敷街。3つのお屋敷が残されていました。

 河原家は番頭300石の家柄。『佐倉藩紀氏雑録』(千葉縣史料 近世編)所収の宝暦年代(1750年代)の史料によれば(「役順之書附」、「正亮公御代分限帳」)、番頭は家老・城代(各1家)・年寄(6家)に次ぐ席次。3,000石と突出した若林家(家老)を除けば、最多の知行高は750石なので、300石は藩内では比較的高禄と言えそうですが、実際、300石以上の屋敷は「大屋敷」と呼ばれ、長屋門を許されるなど格の高い待遇だったようです。

 主屋の建築年代は不詳ながら、古文書の記録から弘化2年(1845)には存在していたようです。当時の屋敷地は759坪。家格を考えると、建物はやや地味な印象ですが、暮らしぶりは質素なものであったのかもしれません。

(2016年5月訪問)

 

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 玄関と奥の座敷(最上部写真の手前部分)は、古文書などをもとに復元されたそうです。

 

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玄関の反対側に位置する縁側。

 

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 玄関の先の座敷。

 

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 台所。