六十余州 武家屋敷紀行

~毎月第3土曜日更新~

vol.41 【武蔵国】江戸の大名屋敷(国持大名編)

f:id:kan-emon1575:20160418160013j:plain

【前田家上屋敷御守殿門】(加賀藩102万石/国指定重要文化財

  所在地:東京都文京区本郷7-3-1(東京大学

【池田家上屋敷表門】(鳥取藩32万石/国指定重要文化財

  所在地:東京都台東区上野公園13-9(東京国立博物館

【蜂須賀家中屋敷表門】(徳島藩25万石/東京都指定有形文化財

  所在地:東京都世田谷区下馬2-11-6(西澄寺)

 

 六十余州で最大規模を誇った江戸の武家屋敷街。近代化の過程で震災や戦災もあって、もはやその威容を見ることができないのは悔やまれますが、大名屋敷のいくつかは部分的に現存しています。加賀前田家の「赤門」、因州池田家の「黒門」は有名ですが、世田谷区内のお寺に残る阿波蜂須賀家の屋敷門も両脇に番所を備え、なかなか立派な佇まいです。

 熊本の地震では、武家屋敷の細川刑部邸も甚大な被害を受けたとのことで残念ですが、何よりも人的被害が拡大しないことを祈るばかりです。

(2016年4月訪問)

 

f:id:kan-emon1575:20160418175036j:plain

東大の象徴的な存在である赤門は、大名屋敷の遺構としても貴重です。文政 10年(1827) 、将軍家の姫君を嫁として迎えるために建てられたとあって、上品で優雅な感じがします。

 

f:id:kan-emon1575:20151002203527j:plain

江戸末期の建築と推定される因州池田家の上屋敷表門(最上部写真も)。さすが大大名の本邸正門とあって、その威厳は申し分のないものです。(当写真のみ2015年10月撮影)

 

f:id:kan-emon1575:20160417204747j:plain

蜂須賀家の中屋敷表門。こちらも江戸末期の建築と推定されています。手前は墓地で、すぐそばに墓石が並んでおり、写真のアングルに少々悩みました。