【前田家上屋敷御守殿門】(加賀藩102万石)
東京都文京区本郷7-3-1(東京大学)
【池田家上屋敷表門】(鳥取藩32万石)
同台東区上野公園13-9(東京国立博物館)
【蜂須賀家中屋敷表門】(徳島藩25万石)
同世田谷区下馬2-11-6(西澄寺)
六十余州で最大規模を誇った江戸の武家屋敷街。もはやその威容を見ることができないのは残念ですが、大名屋敷のいくつかは部分的に現存します。有名な加賀前田家の赤門、因州池田家の黒門(以上、国指定重要文化財)のほか、世田谷区内のお寺に残る阿波蜂須賀家の屋敷門(東京都指定有形文化財)も両脇に番所を備え、立派な佇まいです。
熊本の地震では、武家屋敷の細川刑部邸も甚大な被害を受けたとのことで残念ですが、何よりも人的被害が拡大しないことを祈るばかりです。
(2016年4月訪問)
東大の象徴的な存在である赤門は大名屋敷の遺構としても貴重です。文政 10年(1827) 、将軍家の姫君を嫁として迎えるために建てられたとあって、上品で優雅な感じがします。
江戸末期の建築と推定される因州池田家の上屋敷表門(最上部写真も)。さすが大大名の本邸正門。威厳は申し分のないものです。(この写真のみ2015年10月撮影)
蜂須賀家の中屋敷表門。こちらも江戸末期の建築と推定されています。手前は墓地。すぐそばに墓石が並んでおり、写真のアングルに少々悩みました。