【居住者】丸毛弥市右衛門(町奉行/200石)
【関連サイト】http://www.city.usuki.oita.jp/docs/2014021200149/
前回の杵築を後にして日出で一泊した後、臼杵藩稲葉氏5万石の城下町を訪れました。臼杵駅から散策をはじめると、海添川の川べりのあちこちにカニ。普段は見ない風景が、旅情をそそります。
散見される武家屋敷門に気分も盛り上がってきたところで丸毛(まるも)邸へ。門構えを含め屋敷全体が残されていて、やはり一段と存在感があります。ただ、パンフレットには「江戸時代後期の建築様式をとどめる、市内でも数少ない武家屋敷」とあるものの、『臼杵市史』には「建築年代は棟札に記す明治16年(1883)」とあって、実際に「武家屋敷」と呼べるものなのか、微妙な気もします。
とは言え、元臼杵藩士が暮らした屋敷であることはたしかであり、武士の時代が終わった後の建築であったとしても、武家屋敷の趣は残されているように感じます。来訪者名簿には、なんと御子孫の方の署名。最近いらっしゃたようです。自分も先祖が暮らした武家屋敷を見ることができたら、感慨深いだろうと思いますが、残念ながら叶わぬ夢です。
(2014年8月訪問)
薬医門の先にある玄関の中は土間になっています。
土間には来客用の表玄関と家族用の内玄関が並んでいます。消火器や警報器は、景観に配慮があるとよい気も(大事なものですが)。
屋敷図面。
屋敷内部。